インタビュー
これまでにインタビューさせていただい方々
- 山岡
- いま…すごく、緊張してます。ちょっと面接を受けているような気分(笑)。
- 久保
- ちょっと怖いよね(笑)。まずは27歳になったばかりで、現在、へアメイクとして発展途中にいる山岡さんが、どうして美容の世界に入ったのかを、うかがおうかな。
- 山岡
- 子供の頃から編みこみとか、髪をいじるのが大好きだったんです。私の母はそういうことをしなかったし、誰かに教わったわけでもないのに、いとこがやっているのを見て覚えてしまいました。
- 久保
- すごい器用だったのね。
- 山岡
- ずっとクセ毛に悩まされていて、すごいコンプレックスでした。小学校の時から毎朝、前髪をブローしてたんです。自分でストパーもかけました。それで高一の時には美容の道に進もうと決めて、高校卒業後は大阪の美容の専門学校に進みました。
- 久保
- それで新卒で六本木美容室に入ったの? どんなきっかけで?
- 山岡
- たまたまなんですけど、就職活動のサロン見学で東京に来ている時に、偶然、六本木美容室の求人票を見つけたんです。それで、ここなら自分がやりたかったメイクの仕事もできるし「いいな」と思って電話したら、「いいですよ。面接しましょう」って。すぐに面接してもらって、「大阪から来ているなら、早く結果が分かったほうがいいわね」と配慮していただき、その日のうちに合格。その日に見つけて、その日に面接して、その日に合格したんです。
- 久保
- すごい! 出会いだね。
- 山岡
- はい。合格して嬉しくて泣いてしまいました(笑)。私、ラッキーガールなんです。
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- 久保
- 実際に六本木美容室に入ってみてどうでした?
- 山岡
- 泣いてばかりいたので……。怒られた時とか、いつも悔し泣きです。当時は言われたことができなかったり、自分ができてないこと自体にも気づいてなくて。
- 久保
- 負けず嫌いなのね。辞めようと思ったことは?
- 山岡
- あります! 技術のテストに落ちた時とか。自分の技術が上達しないことにいらだってました。
- 久保
- 厳しいんだ。でも六本木美容室は基本の技術を徹底的に叩き込むのよね。その上で「ハートが大切」という小松先生のエッセンスが入るんだけど。
- 山岡
- はい。カリキュラムもたくさんあって。
- 久保
- でも小松さんのところは撮影現場でヘアメイクをする仕事もあるでしょう。そこで仕事に広がりが出てくるし、山岡さんのやりたいことが実現できているんじゃないかな。
- 山岡
- はい。それはラッキーでした。でも……まだまだ、まだまだですよ。撮影現場の雰囲気は現場ごとに違うし、モデルさんと一番近いところでお仕事させていただくので、毎回、緊張します。
- 久保
- 確かにヘアメイクさんはモデルにとって一番、近い存在。一生懸命「この肌をなんとかしてやろう」と思っている人と、「こんなもんでいいかな」と思っている人は、面と向かった時に分かります。肌を通して伝わるもの。山岡さんは確かにまだビクビクしてるけど、「少しでも良くしたい。私にできることは全て注ぎ込まなきゃ!」と思っているのが分かる。メイクを通してモデルを応援しようとしてくれてるのが分かるから、私も応援したいなって。
- 山岡
- ありがとうございます! もう、汗かいてますけど(笑)。やっぱり、サロンでも撮影現場でも、相手の方がリラックスして、最後に喜んでくれたらうれしいです。
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- 久保
- 頑張り屋の山岡さんが落ち込んだらどうなるの?
- 山岡
- とことん海底まで落ち込んで、「あ、そうか!」と分かったら、ようやく浮上します。器用じゃないんです。だから、独り言も多いんですよ、私。一人で自分を励ましたり、笑顔の練習をしてます。
- 久保
- でも、それは職場でやったらマズイじゃない。どこでするの?
- 山岡
- いま、自転車でサロンまで20分ぐらいかけて通ってるんですけど、その通勤途中に。その間が“考えごとの時間”なんです。
- 久保
- あ、それいいですね。いただき!
- 山岡
- でも、周りからみたら気持ち悪いと思いますよ。一人でああでもない、こうでもないとブツブツ言ってて。「ヤマちゃん、妙子、頑張れ」とか言ってますから(笑)。
- 久保
- 体を動かしてテンション上げつつ、頭も働かせて。その20分間に山岡妙子の根本を見たね(笑)。
- 山岡
- 多重人格じゃないですよ(笑)。私、感覚派なので、理論立てて考えるのは苦手なんですが、サロンでも下の子に教える立場になったので、以前よりもいろいろ考えるようになりました。
- 久保
- 20歳から働き始めてもう6年目。美容の世界って、成長が早いのよね。自分がたたき上げで成長したら、すぐに下の子に教える。やること満載ね。
- 山岡
- 1年おきに下が入ってくるので、サロンは年子がいっぱいいる大家族みたいです。でも、先輩に教わったことは私も後輩に返したい、と思います。それに自分の技術もまだまだ向上させたいですし。
- 久保
- そこが山岡さんと、あなたのいる環境の素晴らしいところ。愛情いっぱいにお互いに育み合う環境が出来てるのよね。うちの子もぶち込みたいくらいだなぁ(笑)。
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- 久保
- 山岡さんを見ていて偉いなと思うのは、雑誌の切り抜きやら何やら、自分の好きなものをストックしていること。何が好きで、何が嫌いか、次の目標は何か、流行に対して自分はどういうスタンスでいるのか……とか、流されずにしっかり考えている女性は、やっぱり素敵。そういうことをちゃんと考えていこうとしている姿勢に共感するし、女性として興味がある。これからいろんな人たちにあって、恋愛もして、全てのことから吸収していくといいと思うわ。そのうちに、その人自身の本質を即座に読み取る感受性が、身についてくると思います。
- 山岡
- 頑張ります。でもまだ、自分のことも良く分からなくて……。例えば「好きな花は?」と聞かれただけでも悩む……。実は私、花より葉っぱが好きで。
- 久保
- 葉っぱ好きなんだ。
- 山岡
- 今、サロンに飾る生け花を担当するお花係を務めているんですが、私、花には必ず引き立て役のグリーンを添えるんです。特にミスカンサスという細長い葉っぱが好きで……。
- 久保
- ああ、ヒュルッとしてる葉っぱ?
- 山岡
- ハイ。あれは形がいろいろ変えられるし、何にでも合うんです。グリーン一つで生け花って印象がすごく変わります。もちろんメーンになる花もキレイだけど、ガーベラの脇に濃いグリーンの葉が1枚あるだけですごく締まる。表情がつくと思うんです。
- 久保
- 花ばかりみんな注目するけど「葉っぱだってキレイなんだよ」って言いたいのよね。その葉っぱの面白さ、美しさに着目しているところが山岡ちゃんらしい。そういうところ、これからも大事にしていってね。
- 山岡
- ハイ。ありがとうございます!
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