- 久保
- 私はゆり子さんのことは『ユリユリ』と呼んでいるので、今日もそう呼ばせていただきますね。えーと、まず……ユリユリは食空間やウェディングのトータル・コーディネーターとして大活躍しているんですけど、この仕事を始めるきっかけは何だったの?
- 渡辺
- 私、小さい頃からお嫁さんになることを目標に生きてきて、学校を卒業するとすぐに結婚したのね。それが23歳のときに夫から「働きなさい。生きがいを持ちなさい」って言われちゃって仕事をすることになったの。
- 久保
- 突然? それで?
- 渡辺
- 困っちゃった。結婚が人生のゴールと思っていたから特別な勉強もしてこなかったし。でも、ある建築家の奥さんが「インテリアに合わせて食器を選んでくれる人がいたらいいのに」と言っているのを聞いたときに「それがいい! それにしよう」と思ったの。私自身も自分の家のインテリアを考えたり、飾ったりするのは大好きだったから。
- 久保
- 自分の好きなものから発想していったのね。でも勉強はどこでしたの?
- 渡辺
- ちょうどその頃、留学中の夫と一緒にアメリカにいたので、まずは大学の図書館でアルバイトしながら写真集とか画集、デザイン集をながめて、それからデザインの学校に通いました。そこで先生から「センスがいい」と褒められて、自分でもびっくり。
- 久保
- もとからあったセンスが、学校に通ううちに表に出てきたのね。
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